- 使い初め
買ってすぐの使い初めにはハンドピースに水を入れて、その性能、使い勝手を堪能すべきである。
初心者がいきなり塗料を入れても、初心者の誰しもがベストな濃度になんて調整できるはずもなく、それが原因でハンドピースを詰まらせてしまったりした日にはそれがトラウマとなり、エアブラシ塗装に苦手意識を持ってしまうかもしれない。そうなっては元も子もないのである。
それに、周囲に溶剤の匂いが立ち込めるので集中できず、初心者にとって道具の使い勝手を覚えることが難しくなってしまうからである。
水なら匂いもなくその後の手入れも簡単で、それにハンドピースが詰まることがないのである。
もう一度言うが、やはり一番最初は水を吹いて道具に慣れるべきである。
- 空気圧
追加購入した2次エアーレギュレーターで圧力を0.1MPa程度に調整し、ハンドピースからエアーがちゃんと出るかどうか確認する。
ここでエアーが脈動してしまう場合があり、それは、コンプレッサー付属の1次レギュレーターの圧力が高すぎるためである。
適度に調整されたし。
筆者は2次レギュレーターの圧力を0.11Mpa程度にしている。
- 毎回の使用前
毎度の使用前には、ツールクリーナーを吹くべきである。
これで、前回の使用でエアブラシが詰まっているのか、今回の使用で塗料が濃すぎるのかの判別が出来るためである。
さらに、塗料が濃すぎる場合に潤滑油となってくれる事が期待できるためである。
これを怠ると、塗料が詰まった際の回復が非常に面倒なのである。
・ノズルが詰まっていた場合
GMW2でクリアーを吹いた後など、よく詰まらせてしまうことがある。
詰まっていた場合は、ツールクリーナーを吹き、しばらく放置しておくと良い。
- 使用開始
- 塗料の濃度
私は、濃すぎず薄くもなく、塗料と薄め液を1:1で入れる割合がベストだと感じている。
具体的には、調色スティックで雫を垂らした際に、水滴が塗料の上をぎりぎり走らない程度の濃さにしている。
- 吹き始め
吹き始めは、さっきのツールクリーナーの成分が残っているため出初めは薄く、テスト用ランナーにでも吹き付けて、塗料が乗るかどうか確かめた方が良い。
- 毎回の使用後
- GMW2編
廃液〜少し汚れ〜透明度の高い〜新品の4段階のツールクリーナーを使い、綺麗になるまで吹き、うがいを繰り返す。
- ツールクリーナーの廃液を使う
まず、吸い上げる管に塗料が残っていると思うけど、汚くなったツールクリーナーの廃液があればそれを使ってエアブラシに通して吹き、数回うがいをし、うがいをした際に溜まった塗料がボトルに戻らなくなったと思うまで、吹いて、うがいを繰り返し、粗方の汚れを取る。
汚れたツールクリーナーの廃液はまた使うので、空きボトルなどに入れて取っておく。
- 少し汚れたツールクリーナーを使い、ニードルの汚れを拭き取る
次に、少し汚れたツールクリーナーがあればそれを使ってエアブラシに通して吹き、数回うがいをし、ここらでニードルを抜き、ニードルに付着した汚れをティッシュペーパーで拭き取る。
こうして、汚れがボトルに戻らなくなるまでこれを繰り返す。
ボトルに残ったツールクリーナーにまだ透明度があるようなら、これまた少し汚れ用空きボトルなどに入れて取っておく。
ボトルに残ったツールクリーナーに透明度が無くなれば、ツールクリーナーの廃液に混ぜて取っておく。
- ニードルの汚れを拭き取るついでに、ノズル先端を透明度の高いツールクリーナーを染み込ませた綿棒で拭く
- 透明度の高いツールクリーナーを使う
少し汚れ掛けただけの透明度の高いツールクリーナーがあればそれを使い、吹き、うがいを繰り返す。ここでもニードルを抜き、ニードルに付着した汚れをティッシュペーパーで拭き取る。
このうがいを、ニードルに汚れが付着しなくなるまで繰り返す。
- 新品のツールクリーナーを使う
最後に、新品のツールクリーナーをエアブラシに通して吹き、数回うがいをし、汚れがツールクリーナーに戻って来たら透明度の高いツールクリーナー用空きボトルなどに取っておく。
最後に一回、ニードルを抜いて少し残ったかもと思われる汚れを取っても良いでしょう。
・注意点など(GMW2編)
- クリアーを吹いた場合など、汚れかどうかわからない場合は念入りにうがいをすること。
クリアーは汚れているかどうかわからないからと言っても、廃液から使用することで、廃液の汚れが取れればクリアーの汚れも取れていることが期待できるため、廃液から使用すること。
- コラーニ編
- 汚れたティッシュでカップ内側の壁を拭く
- ツールクリーナーの廃液を使用してカップ内側の壁を拭いたついでに空吹きする
- 少し汚れたツールクリーナーを使用してカップ内側の壁を拭いたついでに空吹きする
- 透明度の高いツールクリーナーを使用してカップ内側の壁を拭いたついでに空吹きする
- ニードル・ノズル先端・カップの内側の穴を、ティッシュやツールクリーナーを含ませた綿棒で拭く
- 新品のツールクリーナーでカップ内側の壁を拭いたついでに空吹きする
・注意点など(コラーニ編)
- 以上
である。