プレイヤー同士が対決する場合、既存の魔法ゲーでは、簡単に魔力対魔力、もしくは肉弾戦になってしまいがちである。
この対決時に、もっと工夫を凝らしてより戦闘を面白く楽しみたい。
ネクロ:[とうとうババアにバレたかっ!]
ネクロ:[よぉしヤバいっ、一旦となりの部屋に逃げよう]
ウィッチ:[逃がすか根暗男!]
ネクロ:[よし今のうちだ、動かぬ石像、いでよゴーレム!]
ネクロ:[俺も一時石像化っと!(ゴーレム一体と同じくらいの魔力で)]
ウィッチ:[はっいない!?、何処いった根暗男!]
ウィッチ:[それにしても何よこの悪趣味な石像たちは?!]
ウィッチ:[は、この石像から漏れ出てる魔力の残り香は・・・もしや根暗男!?]
ウィッチ:[・・・全部同じ石像? いや、根暗男のすることだから、この中のどれかが本物に違いない!]
ウィッチ:[ビジブル!]
ウィッチ:[・・・術を行使した場所はここで、石像はこれだけ、ね。]
ウィッチ:[流石は根暗男、石像と同じ魔力で石像化してヤガルワ!]
ウィッチ:[ホントそれにしても何よこのひどい石像、どれもこれも見れば見るほど根暗男そっくりね。・・・・・・ださっ!!!]
ネクロ:[・・・]
ウィッチ:[ん!?今一瞬魔力が揺らいだような?・・・そうか、あれが本物ね]
ウィッチ:[(そうっと、そうっと、)・・・ファイーアーボールッ!]
(簡単には倒されじとネクロとゴーレムが一斉に暴れ出す!)
(本当は声に反応したのではなく、術行使タイミングのズレから生じる僅かな残り香の減衰量の違いだったのだけどね)
というような PvP対決を楽しみたい。
剣と魔法の世界。
このゲームシステムでは、剣でも魔法でも同じ攻撃を行なうことができる。
具体的には、斬りかかるのも剣だけでなく魔法力の剣先で魔術師自から斬りかかることもできるし、ファイアーボール連射の代わりに火焔の弓を連射すればいい。
冷気等の特殊攻撃も、(値が張るが)魔法アイテムを駆使すれば自由に取り扱うことができる。
戦士系と魔術師系の主な違いは、肉体種別による先天的な魔力欠乏であっても、アイテムで魔力道具(武器)を補えば魔術師と遜色無い戦闘を行なうことができる。
ようはキャラクターレベルに近いモンスターが相手してくる、ということである。
同系統の能力を持った術者同士が、協力してひとつの同じ魔法を掛けることができる。
ひとつの魔法の強さは掛けた魔力量の合計に比例するため、このようにすれば、レベルの低い術者同士で強大な相手に挑むことができるようになる。
今までは、弱者がいくら集まってもレベルの高い相手にはまったく敵わなかったのであるが、これを応用すれば、頭数を多く揃えればレベルの高い相手に対等に渡り合うことができるようになる。
RPGシステムの基本としてこれを実現すると、戦闘についてとても面白くなるのではないだろうか。
また、経験を稼ぎすぎると、既存RPGではライバルが少なくなりつまんなくなってくるのであるが、このようなシステムにすればレベルのそれほど高くない集団もライバルになり得るため、対戦が単調になることが避けられる。
なまじ人数が多い分、集団の一人を倒してもそれほど総合魔力量が低下せず、厄介な相手にもなり得る。
ようは飽きが少なくなるのでは、と考えられる。
壁などにも耐久力があり、ある閾値以下の力は無効なのであるが、ある閾値以上の力となると耐久力を減らすことができ、建物も壊すことができる。
ようはこの世界で壊せないものなどなにもない。
破壊祭りでも開いて村の中心で超巨大なファイアーボールを発生させれば、村のひとつくらい軽くふっ飛ぶ。