このことから、当レッスンではデモ製作初心者のために短いコードにアイデアを込めるためのテクニックをレクチャーできればと思う。
これらの閃きのうち、デモ作品には音と映像で表現できるもの、たとえば一発ギャグや広く伝えたいメッセージ、または自分の趣向に合わせて摩訶不思議な模様計算アルゴリズムなどのアイデアを込めればよい。
これらのアイデアを込めるときに結構重要なことがあって、それは、表現したいことを気持ちのなかにずっと持っておくこと、である。
表現したいことを実現するのに、あーでもないこーでもないとあらゆる表現手法を模索するのであるが、コードをいじっていると、バグに気を取られて心のなかで持っている気持ちをふと見失うことがありがちなのだが、デモ製作のときばかりは、バグに気を取られそうだったらコードを捨てる、という覚悟というか諦めというか、割りきりが必要なのである。
デモ製作に限らず、ものづくりで重要なのは完成までずっと気持ちを持ち続けることだから、である。
だからデモ製作初心者には閃いたアイデアをコード化するのに慣れるまで、気持ちをずっと持ち続けられる程度の小さいサイズのデモ製作から始めるべきなのである。
そして慣れて行くにつれて、徐々にデモの規模を大きくしていくべきなのである。
今回のレッスンではコードが短いこともあってやり直しも比較的簡単なため、気楽にやり直すことを覚えるいい機会でもあるだろう。
閃いたアイデアは、その閃いた瞬間が一番輝いているのである。
その閃いたアイデアをコードに込めるのであるが、閃いたアイデアを余すことなくそのままコード化できることがベストである。
しかし現実的に、閃いたアイデアをコンピューターで、しかも自分の腕で実現できることでなければ、そのデモ作品は完成しない。
かと言って自分に実現できる範囲でしかアイデアを思い浮かべなくなるのは本末転倒である。
ここでひとつ提案だが、『面白いアイデアはいっぱい思い浮かんでいるんだけど、今日製作するのは今の自分に創れる範囲の、部分的作品』、という考えを持ってみてはどうだろうか。
そして、その実現できる範囲で一番面白そうな、ウケそうな部分だけを抜き出して製作するのである。
どうだろうか。これならアイデアをコード化するのに慣れていないデモ製作初心者の取っ掛かりにもいいのではないだろうか。
そうして、今回用意した私(講師)のデモ作品のサンプルコードを参考にして、ご自身のデモ作品の製作に役立ててください。
ネタ作品って、目的のネタを披露するために創るのであって、ギャグと同じで狙いすぎてスベることもあるさ。
アイデアとは言葉で言い表わすのは難しく、実際には目をつぶっていても思い浮かぶもののことを言います。
ですので、ここではデモとして、実際の画面の映像の動きという形でなにか思い描いて頂ければいいと思います。
というわけで、ここではネタを考えましょう。
受講者のみなさんでデモのネタになるアイデアを思い浮かべてくださいな。面白いアイデアだったり、興味深いアイデアだったり。
自分にしか思い付かないアイデアにすればするほど、独自性が出てきますよ。
恥ずかしがらずに、自分をさらけ出しましょうよ! 今日はお祭りなんですから。
ネタ作品のソースコードをプリントしましたので、各自手許に行き渡るように配ってください。
このコードの共通部分を説明しますので、共通部分はそのままパクっちゃってください。
この共通部分はありきたりですので、パクってもプライマリ作品と認めます。ただしデータや作品固有のイメージ描画部分はパクるとサードレートとなります。気を付けてくださいな。
で、今回のネタ作品のコードですが、glutライブラリを使用して省力化しています。デモ製作初心者向きです。
構造は、単純にゲームモードで初期化して全画面にして、アイドルイベントで時間を進めて、ディスプレイイベントで描画しているだけです。
シーン管理は、していません。というか、ディスプレイイベントハンドラ関数の中で、現在時間を判断して単純に描画分けしています。
シーンが複雑になればなるほど条件分岐が複雑になりますが、今回のような単純なデモ作品の場合、適度にシンプルで済むので簡単です。
デジカメを持っている方は、紙に描いた画などをそのまま適当に撮影してPCに取り込んでください。
今手持ちがない方はこちらで用意したデジカメを貸しますので言ってください。
(ここでスポンサーさまから提供のデジカメがあると、いい宣伝になると思います!)
それは・・・自らの声をBGMとすることである!
音楽CDのなかにもあるやろ、聞いててはずかしくないんかなーとか思いつつも、声でBGMを『クッチャカペッチャカクッチャカペッチャカ・・・』とかゆーてるヤツが!!藁
それに、自分の声ならリズムも思いのままだし・・・。
というわけで、生声BGMが必要な人にはマイク貸します。藁 ・・・石投げないでください。
それは、ひとつの音は一人の人にのみ貸します。先着順です。また一人につきひとつの音のみ貸します。
ですが、次が重要です。
選択の際、視聴はナシです。ファイル名とサイズから判断して選択してください。またその結果どんな音が選択されても、ご自身の作品に使用しなければならないこととします。キビシイです。
それでもよければ、使ってください。藁
おわり。