RICOH製 MP6200Sと、各Writingソフトとの相性調査

この文書は、使えないソフト・ハードをけなすために書いたのではなく、わがままな MP6200Sに振り回されている哀れなユーザー(私)や、PC用市販ゲーム CDをバックアップする目的で MP6200Sを買おうとしている可哀想な人達の不利益を減らすために書きました。各ソフト・ハードの関係者様には御迷惑かもしれませんが、もし、関係者様が不愉快になられましたら、クレームを付ける前に、ユーザーの不利益を減らすために努力してくださることを願います。そうしていただければ、クレームを付ける必要は無くなると思います。
この文書は、私が PC用市販ゲーム CDをバックアップする目的で RICOH製 MP6200Sを使用するに当たり、どのソフトとの相性がいいかを調べた結果です。
他の CD-R/RWドライブを使用する場合は、絶対に参考にしないでください。
使用する CD-R/RWドライブ、使用目的によって書き込みソフトの性能は全然違ってきます。
また、同じ RICOH製でも ATAPI/SCSIのインターフェイスが違うとソフト側の対応も変わってきますし、MP6200Sと MP6211S間でも微妙な違いがありますので、参考にされる場合は特に注意してください。
さらに、今回試すことができなかった書き込みソフトもありますので、MP6200Sにとって、もっと相性のいい書き込みソフトがこの世の中に存在するかもしれないことを御留意ください。
この文書を書くに当たっての使用目的は「PC用市販ゲーム CDをコピーする際の使い勝手のみ」としています。
基本的に audio trackの読み込み速度は 1xとし、一旦 HDDへイメージを作成してから CD-R/RWへ焼いています。
また私は、初回は CD-RWに書き込んで動作確認を取った上で CD-Rを焼く使い方をしています。この方法だとコピーできないソフトでもメディアをムダにせず、2倍速でのみ使用するのならパフォーマンスチェックのためのテスト書き込みフェーズも省略でき、便利です。 (失敗しても CD-RWだと再利用できるので、メディアのムダが一切発生しない)
また audio trackの読み込みでノイズが混入していないかどうかも確認できるため (まあ初回読み込み時にノイズが入らなくても、2度目にノイズが入る可能性もありますが) 比較的安心して使用できます。
その点、一度読み込んだイメージを残しておけるソフトだとすごく安心して使用できるのですが、残せないソフトもあり残念です。

テスト環境
2倍速で CDを焼くには充分な環境だと思います。

今回試すことができた書き込みソフト一覧
- EasyCD Pro 2.1J(バンドル版)
- GEAR MM 4.2
- WinCDR (Applix) 3.10d
- B's Recorder Pro 2.1.5
- CDRWIN (DAO) 3.5A Beta
- DiscJuggler 1.00.195-A4
主な調査ポイントは、MP6200Sで DAOが使えるかどうか。(TAOによるコピーじゃ動かなかったソフトが、ちゃんと動くかどうか。)
また、audio trackの読み込みでノイズが混入していないかどうか。

各 FWについて
- Ver2.03
  相性ランキングを見てもらえるとわかると思いますが、使えない。いや、正しくは「使いたくない」。早速 upgradeしよう。
  Win95上で upgradeできなかった場合は、DOSモードで「aspiだけ」インストールした状態で upgradeしてみよう。エラーを表示していても、ちゃんと更新できているかもしれません。 (※「*かもしれません*」という部分に注意してください。)
  BusLogic BT-946cや IOI-9200UWという SCSIを使用している私がそうでした。いや、Win95上で upgradeできなかったのは私の環境が特殊すぎたのでしょう。(笑)
- Ver2.20
  CDの audio trackを読み込ませる場合には、この versionを使用した方が絶対に良いです。

FW Ver.別ソフト相性ランキング

RANK	software		Ver. 相性 コメント
1. WinCDR (Applix) 3.10d	2.03 △	1xの audio読み込みで、プチノイズ混入。
2. DiscJuggler 1.00.195-A4	2.03 △	1x指定不可。audio track先頭にノイズ。
3. EasyCD Pro 2.1J(バンドル版)	2.03 ▲	データ CDの DAO不可。
4. GEAR MM 4.2			2.03 ▲	DAO不可,audioの高速読み込み不可。
5. B's Recorder Pro 2.1.5	2.03 ×	audio読み込み(1x)でエラー。
6. CDRWIN (DAO) 3.5A Beta 	2.03 ×	audio読み込み(1x)でエラー。

RANK	software		Ver. 相性 コメント
1?.CDRWIN (DAO) 3.5A Beta	2.20 ○? コピー可能。プチノイズが入る?(要確認)
2. B's Recorder Pro 2.1.5	2.20 ○	コピー可能。ノイズは確認できなかった。
2. WinCDR (Applix) 3.10d	2.20 ○	コピー可能。ノイズは確認できなかった。
4. DiscJuggler 1.00.195-A4	2.20 △	audio track先頭にノイズが入る。
					前回 audio読み込みでエラーが発生した
					はずだけど、今回試してみると大丈夫だった。
5. EasyCD Pro 2.1J(バンドル版)	2.20 ▲	DAO不可なので、試す気になれない。
					そもそもコレ用に調整しているんじゃ?
6. GEAR MM 4.2			2.20 ▲	DAO不可なので、試す気になれない。
					audio読み込みが多少改善されているのか?

各ソフト別使い勝手ランキング

RANK	software		comment
1. DiscJuggler 1.00.195-A4	CDコピー時に読み込んだイメージを消さずに残せる。
				書き込み時、内容の入った CD-RWを挿入すると
				消去して良いか確認してくれた。(他のソフトでも同じかも?)
2. CDRWIN (DAO) 3.5A Beta	CDコピー時に読み込んだイメージを消さずに残せる。
3. B's Recorder Pro 2.1.5	CDコピー時に読み込んだイメージが残せないのが残念。
4. WinCDR (Applix) 3.10d	CDコピー時に読み込んだイメージが残せないのが残念。
				(「もう一枚焼くか?」の状態のまま最小化で残して
				おくと、CDのアクセス速度が鈍る?)
5. 以下略(汗)

各ソフト書き込み性能評価結果
1. CDRWIN (DAO) 3.5A Beta
  B'sや WinCDRでは audio trackにエラーがあり読み込みに失敗する CDでも、エラーなく読み込める。
  そのためかもしれませんが、audio読み込み時にノイズが混入していてもソフトが無視しているのかもしれません。確認する必要があるのですが、時間がかかるので...。
  几帳面な私としてはノイズが混じるのは絶対に嫌なのだけど、コピーできないよりは絶対にいいので、総合 1位の名誉を与えました。
2. B's Recorder Pro 2.1.5
  通常のゲーム CDなら問題なくコピー可能だけど、エラーのある CDだとリトライを指示してもその場所から先へ進まず、最後まで読み込むことができなかった。
  audio部分にノイズが確認できなかった点は評価できるが、コピーできない CDがあるとなると大問題である。
3. WinCDR (Applix) 3.10d
  ほとんど B'sと同じ評価です。コピーできなかったのも同じ CDだし(笑)。
  なぜ順位が下かって? それは私が htmlで同じ番号を付ける方法を知らないから(笑)。
  だから、値段が高い分、順位を下にしました。
4. DiscJuggler 1.00.195-A4
  コピーした CDの data trackから audio trackに切り替わる部分に「ジー!」という感じのノイズが混じる。
  こういう問題があると、data track onlyの CDにしか使えない。
  それ以前に読み込み速度がまったく指定できない!! 困ったヤツだ。
5. 以下
  他のソフトに関しては書く気になれないので、省略(笑)

(おまけ)コストパフォーマンスによる評価
1. B's Recorder Pro 2.1.5
  価格も比較的安く、当然日本語が使える。通常 CDのコピーに DAOも使えて、申し分無い。
  予備に CDRWIN (DAO) 3.5A Betaを持っておくと、完璧。
2. WinCDR (Applix) 3.10d
  B'sに比べて価格が高いのが難点。
  読み書きする性能に関しては互角と判断したが、価格が高いため 2位とした。 (機能は使い込んでいないので評価対象外)
3. CDRWIN (DAO) 3.5A Beta
  購入するのが手間なのが難点。
  正確には購入する方法を調べるのが手間なんだ。
  海外でも使えるクレジットカードが必須のような気がしているので、とても面倒そう。
  だから 3位。
4. 以下
  他のソフトに関しては書いてもムダなので、省略(汗)。

最後に
この文書を作成するに当たり、協力してくれた hiro氏やその他の方々に感謝いたします。
私が所有していない書き込みソフトを使用させてもらえたので、非常に助かりました。なんせ私が持っているのはバンドル版の EasyCD Proと GEARだけ。MP6200Sユーザーには糞の役にしか立たないソフトしか持っていない(涙)。
RICOHの社員さんオススメの GEAR、DAOもできるって?! できないじゃないか!! (ま、MP6200Sと GEAR買ってから RICOHさんに聞いた回答なので、聞く以前の問題だったけどね)
GEARは買うだけお金のムダでした。早く B's Recorder Pro買いに行かなきゃ。
そだ! 誰か交換して!! 販売価格は GEARの方が高いし、得だよ?!(笑)
あと、RICOHさんへ。
バンドルソフトを EasyCD系だけじゃなく、B'sや WinCDRにしたものをパッケージにしてあげてください。表面的な価格につられて買う人が可哀想すぎます。
性能を発揮させるための費用は、結局 YAMAHA製 CRW-4260と変わらなくなってしまいます。しかも CRW-4260は 4倍速書き込み可能。MP6200Sは 2倍速。
結局 MP6200Sにソフト価格を加算すると、わずかな価格差で書き込み速度が2倍。使用目的に「PC用市販ゲーム CDをバックアップする」ことがあるのなら、MP6200Sよりも CRW-4260を買った方がコストパフォーマンスが断然高いです。 (まあ、CRW-4260なら「バンドルソフトで PC用市販ゲーム CDがコピーできる」という仮定の元ですけどね。私は CRW-4260を使ったことがないのでわかりません(汗)が、おそらく可能でしょう。)
まあ MP6200Sの唯一の救いは、「他の CD-ROMドライブでデータ読み込みに失敗する DISCでも、ホントにちゃんと読める。」ってことかな。これが無かったら、確実に中古で売り飛ばしてます。
RICOHさんも Adaptecの子分じゃないんだから、バンドルソフトや保証 SCSIを Adaptecに限定せず、国内メーカーの SCSI製品 (例:I/O DATA機器、メルコ製等) も保証したりしてあげればいいのにね。

皆さん、使用目的に合わない製品を衝動買いしたりしないように、くれぐれも注意しましょうね。

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