セガサターン用ジョイスティック製作記
- 主目的
バーチャスティック2のスティックが硬い、スタートボタンが押しにくい!!! ので、かわりに使いやすいジョイスティックが欲しい。
できれば業務用のパーツを使用したものがいいな。
バーチャスティック2のスティックを業務用パーツと交換するのでもいいけど、スティック部がケースに接着されていたので、交換は不可能。
- 2次目的
できれば、アストロシティと同じボタン配置がいいな。
だって、6ボタンが指に馴染むんだもん。別にバーチャスティック2と同じ配置でも我慢はできるけど。
L,Rボタンは特に不要。目的は対戦格闘ゲームだから、そのボタンは使わない。
- その他
特にお金は気にしないんだけど、時間ならたっぷりあるので、同じ品質なら極力安い費用で実現できたらいいな。
安易にバーチャスティックPROに走るのも嫌だし。
それにバーチャスティックPROって、二人分のスペースがあって邪魔だし、実際に2人で使う場合の安定性が非常に気になる。
- きっかけ
ある日、シリコンハウス共立に立ち寄ると、業務用ジョイスティックのパーツが売っていたので、思わずスティックをGET。
ボタンも、取り敢えず2個ほどGET。
でも、肝心のケースがない。階段の所に展示していたのは本物の筐体用(?)で、バーチャスティックPROと同じく2人分の幅があるので、あったとしても買わなかったな。
- ある土曜日
ゲーセンでバイトしていた時に知り合ったツレも、アストロシティのパーツを使ってジョイスティック(*1)を自作していたので、ケースをどこから入手したのか聞いてみた。
すると、「テクナートで買ったけど、今は入手できるかどうかわからない」という答が返ってきた。よし!ダメもとでテクナートに行ってみよう!
- *1
- セガサターンとプレイステーションの両方で使えるようにしていた。
そのツレのジョイスティックからは、ケーブルが2本出ているようだ。
- 次の日
ダメもとで、テクナートにいく...予定だったが、テクナートが見当たらない。
テクナートは確か、今のTWOTOPの筋にあったはずだけど...ない!
...仕方がない、SONYのAVICにでも行くか。と南に歩き出し、デジットのそばの交差点を渡った所で振り返ってみると、ちょうどデジットと逆の方向にテクナートがあるではないか。やったゼ、寄ってみよう!と喜んだが、本当に置いてあるのかわからないのに喜んでも仕方がないなと思いつつ店に入る。
店内に入った途端、店の中央に並べられている品物は、をう!ジョイスティックのパーツではないか! アストロシティタイプのボタンも置いてあるゼ。
ケースはないのか、ケースは。
をを、あった。...でも、ボタンの穴が8個(*2)空いているのはうれしいが、ボタン配置が(汗)。アストロシティと同じボタン配置がよかったのに〜。
「ケースって、これしかないんですか?」と店のおじさんに質問してみたけど、これしかないようだ。「アストロシティと同じ配置のものってありませんか?」と投げかけてみてもよかったかな?
5秒ほど悩んだけど、結局買った(笑)。
- *2
- さらにミニサイズのスタートボタン用が2個空いている。1つでいいのに。んで、全部で10個。
あとでわかったことだけど、このケースはゲーム基板用のコントロールボックスに使われていた。余分なボタンはCREDIT用だ。
- セガサターンと接続するに当たって
これからセガサターンに接続するんだけど...セガサターンって、5pinしかないのに13個のボタンがある。
どういう信号の送り方をしているのかよくわからないので、いきなり最終手段。コントローラーを分解して繋ぐことにした。
コントローラーを分解してみる。細い指先くらいの石が載っていた。
...どこから線を繋ごう? ... 石の足に直接半田付け。
他の場所だと、失敗した時にコントローラーとして再生できなくなる。
- 作業開始
ケースにボタン、スティックを固定する。
ボタンとスティックに線を繋ぐ。直接1本の線でコントローラーの石に半田付けするのは気分的に嫌だったので、途中で線を切って繋ぐことにした。
- 作業終了
石の足に線を半田付けするのも終わり、いよいよ実験開始だ。
...でも、ケースから線がはみ出ているよお! さすが実験中だ。
見た目がヤだけど。ま、いいか。
- 実験開始
怒首領蜂をPLAY!
をう!スティックが軟らかい!タマを避けやすい!
なかなか良いかもしれませんね。
...ここで満足できないことに気付く。
「縦画面対応のモニターが欲しいぜ!!!!!」
- 実験終了
実験は終了した。スティック自身には満足した。
特にスタートボタンが押しやすいので、かなり気に入った。
でもこのまま使い続けるわけにはいかない。いつ半田付けした線が外れるかわからないし。
- 次なるプロジェクトへの布石
縦画面対応のモニターが欲しい。テクナート製の縦画面対応モニターの価格は \85,000.-也
中古(?)のアストロシティは、約\100,000.-也。(部品が全部付いているかは不明だけど)
どっちがいいかは明らかだ。置場など、作ればできる!
アストロシティの筐体をセガサターンに繋ぐには、またコントローラーが必要になる。今回の部品も流用したい。
- 次なる行動
よし、ケースにはケーブルを出すため(?)の長方形の穴が空いていることだし、ここに端子を付けて、コントローラー部と分離しよう。
ジョイスティックに繋げるための端子になるかどうかわからないけど、またもやシリコンハウス共立で、D-SUB 15pinの端子を一組買ってきた。
ケースの穴の大きさを確かめたけど、ばっちり。余裕だぜ。
- 作業開始
スティックとコントローラー基板を繋ぐ線を手でバラし、端子に半田付けを行なう。これでスティック側の作業は終了した。
- 作業中断
ところでコントローラー側はどうしよう。このまま剥き出しのままも嫌だし。
空いている方の端子を手に取り、コントローラーに埋め込めたらなあとしばらく考える。
をう、なんと! L,Rボタンの中央、コントローラーからケーブルが出ている場所のちょっと上の位置だったらなんとか収まりそうだ。
なんと、あきらめかけていた、コントローラーとしても使い続ける道も開けてしまった!!!うれしい!
コントローラとジョイスティックの接続には、DOS/V用ジョイスティック延長ケーブルを使用する。全結線タイプを買って来ないといけないな。
- 作業再開
ここに端子を埋め込む作業を開始する。
まずコントローラー側に端子の形通りにシャーペンでマーキング。
次にアートカッターで型どおりに削っていく。
うっ、結構硬い! なかなか進まないゼ。それに思ったより樹脂が厚い!! 端子がちゃんと入る穴が空くまで、結局丸 1日かかった。(ホンマか?)
さて、次は端子とコントローラー基板から出ている配線を半田付けする。
が、空けた穴から配線を通して半田付けしないと、あとできっと後悔する(笑)ので気をつけながら半田付けする。
コントローラーとして組み立ててみる。端子がブラブラだあ。
ちょっと情けないけど、まずはこの状態で動作実験。そして全ボタンの動作確認!
やっぱブラブラしてる端子は嫌なのでアロンアルファで接着固定。
- その後
完璧だ。
ただ、難点を言えばジョイスティック側端子の固定がまだなので、ブラブラしながら使ってます。(全然完璧じゃないし。それに実はジョイスティック延長ケーブルはまだ買ってない^^;)
ジョイスティック側端子はやっぱネジ止めしたいので、端子の固定はピンバイスとかで穴空けしてからカナ。
- 感想
いやあ、楽しいッス。
久しぶりの工作って感じかな(笑)
まあまあ使いやすいし、筐体買ったらプレイステーションのコントローラーにも端子を付けてみようかな?(汗)
BACK
alumina from CeraMiX BBS (いつまでたっても準備中!)