超初心者対応! OM SYSTEM OM-1の使いこなし方基礎講座2023

概要:
 この記事は、筆者がミラーレスデジタル一眼カメラOM SYSTEM OM-1を使っていて、良く使う機能を紹介してOM-1(超)初心者ユーザーやユーザー候補の読者に対して参考になる使い方をアドバイスするための講座です。

目次
0. 準備編
0-a. 光の量
0-b. 撮影効果
0-c. EV値
0-d. 撮影モード
1. 基本編
1-a. iso感度400
1-b. A(絞り優先AE)
1-c. 露出補正
2.応用編
2-a. 80Mハイレゾショット
2-b. ライブND機能
3.作例サンプル写真など

本文
0. 準備編
0-a. 光の量
 デジタルカメラは、カメラに入って来る光をレンズを通して撮像素子に結像させて撮影する装置である。
 撮影するためには、この光の量を、撮影するのにちょうどいい具合に調節しなければならない。
 そのための光の量を調節する機構が、レンズの絞り羽根や、シャッター速度、撮像素子のiso感度の3つである。

0-b. 撮影効果
 絞り羽根をより開く状態にすると、明るく写るようになり、ピントが合う範囲が狭まり、アップで背景をぼかして写せるようになる。
 絞り羽根を狭めると、暗く写るようになるが、ピントが合う範囲が広がり、風景など、ピントが合う範囲が広い方がよりクッキリと写せるようになる。
 シャッター速度を速くすると、瞬間を切り取るので暗く写るようになるが、水しぶきなどが止まって写せるようになる。
 逆にシャッター速度を遅くすると、明るく写るようになるが、軌跡をぼかして写すことが出来るようになる。
 iso感度を低くすれば、花火などを撮影した場合の花火の明るさを明るすぎないように出来、iso感度による写真のノイズも抑えられる。
 iso感度を高くすればするほど、より暗い場所でも明るく撮影することが出来るようになるが、iso感度が高ければ高いほど写真にノイズが目立つようになる。

0-c. EV値
 絞り羽根、シャッター速度、iso感度などの露出値は、初期設定では1/3EV単位で値を調整することが出来るようになっている。
 このEVと言うのは、1EVは2倍の露出光量を得ると言うことであり、-1EVは1/2倍の露出光量を得ると言うことである。
 このように、EV値と言うのは2の乗数である。

EV倍率
-3EV1/8
-2EV1/4
-1EV1/2
0EV1
1EV2
2EV4
3EV8
EV倍率表

0-d. 撮影モード
 説明書にも記載があるが、ミラーレスデジタル一眼カメラOM-1にはP/A/S/M/Bと言う文字が記されたダイヤルがある。
 このうち、Pに合わせると、光の量を完全に自動で調節し撮影するプログラムAEモード、プログラムオートモードになる。
 Aに合わせると、絞り羽根のみを手動で設定する絞り優先AEモード、絞り優先オートモードになる。
 Sに合わせると、シャッター速度のみを手動で設定するシャッター速度優先AEモード、シャッター速度優先オートモードになる。
 Mに合わせると、絞り羽根とシャッター速度の両方を手動で設定するマニュアル露出モードになる。
 Bに合わせると、絞り羽根を手動で設定し、シャッター速度は任委の時間だけ開くことの出来るバルブモードになる。
 iso感度設定は専用ボタンがあり、iso感度を固定値に設定したり、あらかじめメニューボタンから設定しておいたiso感度範囲に自動で設定されるモードがある。

1. 基本編
1-a. iso感度400
 iso感度とは、フィルム感度にあたる素子性能のことであり、iso感度値が高ければ高いほど明るく撮影することが可能である。
 しかし、iso感度を高くすれば高くするほどノイズが目立つ。
 このうち、OM-1ではノイズが見えないうちの最も高感度が、iso400である。
 通常の撮影で多用可能。
 ノイズがほとんど目立たない範囲では、iso800も使える。

 夜の撮影は、夜景ならiso80だが、犯人などの人物を夜に補助光なしで写すには最大拡張感度のiso102400を使用可能にしておくべきである。

1-b. A(絞り優先AE)
 AEとは露出のことであり、絞り優先AEとは、レンズを通過する光量を減らすための機構である絞り羽根を手動で設定しながら、シャッター速度やiso感度などを自動でAE(露出)設定するモードのことである。
 絞り羽根の設定はF値で表示され、レンズで使用可能な最も低いF値が開放F値であり、最も明るく撮影できるF値である。
 開放F値はレンズごとに異なり、レンズ名にF2.8やF4などと表記されているはずである。
 レンズの絞り開放F値〜F10までが、画質が損なわれること無く使用可能な範囲である。
 このため、この範囲にF値を設定する絞り優先AEで撮影するのがベストである。

1-c. 露出補正
 明る過ぎて写ることは滅多にないが、暗く写ることは良くあるため、一枚試しに撮影してみて、プレビューで確認して暗ければ露出補正をプラス側に設定してもう一度撮影すべきである。
 補正値は一概には言えないが、露出補正効果はファインダーでも即時確認可能である。

2.応用編
2-a. 80Mハイレゾショット
 撮影の際はおおげさになるけどカメラを三脚に固定して80Mハイレゾショットで撮影することを狙おう。
 写真印刷サイズとして大きなA3版だけでなく、より大きなA1版もいける80Mハイレゾショット、撮って気に入った写真を印刷しなきゃもったいない!
 筆者はA3版対応顔料系写真品質のインクジェットプリンタを使用しており、A3版光沢紙に印刷した写真はとても綺麗で見栄えが良く、部屋に飾っていてとても気に入っている。
 この綺麗さと見栄えを目にすると、もう小さなA6版光沢紙には戻れない。

 80Mハイレゾショット撮影する際の注意点として、風で揺れる物体を撮影する際には、風が(一時的にでも)収まるまで待たなければ、ぶれた写真が出来てしまうと言う欠点がある。写真用語で言うところの「被写体ぶれ」である。

2-b. ライブND機能
 滝などの流れを撮りたい場合は、拡張iso感度80で、さらにライブND機能を使用すべき。
 なおライブND機能はS(シャッター速度優先AE)、およびM(マニュアル露出)モードでのみ使用可能です。

3. 作例サンプル写真: PA061043.JPG 「港」

OM-1 + 12-40mm F2.8 PRO II / 12mm F8.0 iso80 PLフィルター使用 ハイレゾショット

以下PR。

PR: 筆者作成、Retinaディスプレイ完全対応、新世代htmlアルバム作成アプリbealbum v1.0


PR: OM SYSTEM OM-1
PR: EPSON SC-PX1V
PR: EPSON SC-PX1VL

次ページ:ピント合わせ編

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です