USBオーディオインターフェイスAudirect ATOM3 USB Type-CタイプによるPCM 768kHzアップサンプリング再生のススメ(1) – 実践編 –
この文書は、Audirect ATOM3 USB Type-Cタイプを使用した感想レポートである。
ATOM MINIでは384kHz以上のPCMアップサンプリング再生時にプチノイズが発生したため返品したのだけど、このATOM3 USB Type-Cタイプではどうなのかと試したくなったため注文した。
768kHz/32bitアップサンプリング再生の音質の良さは、ハマると抜け出せない。
より安いATOM MINIに384kHz以上のアップサンプリング再生でのプチノイズ問題さえなければ良かったのにとつくづく思う。
(メーカーに報告したところ、今後のファームウェアで改善予定とのこと)
ちなみにiFi Unoでは最大の384kHzでもノイズは発生しなかった。
届いたので早速試したところ、PCM 768kHzアップサンプリング再生をプチノイズなしで行なうことが出来た。
期待通り音もいい。
CDプレイヤーの16倍オーバーサンプリングの音質を知らない人には想像以上の音質だと思う。
768kHzアップサンプリング再生の音質はそのCDプレイヤー並みと言うか、それよりも良い。
無理矢理難を言えば、PCM 768kHzアップサンプリング再生をWindowsではフリーソフトウェアで行なえないこと、また折角のDSD512 (22.56MHz)アップサンプリング再生をまともに行なえるだけのCPUパワーを持ったWindowsマシンが手元にないことである。
このため、PCM 768kHz対応の高音質ジュークボックスを構築するには、現在Windowsでは1万円近くするJRiver MediaCenter 31を購入するしかない。
DSD512対応のジュークボックスを構築するのであればFoobar2000でも可能だが、DSD512アップサンプリング再生にはCPUパワーを必要とするため、筆者のマシン環境ではDSD256までしかまともに聴くに耐えれず、折角のDSD512対応が宝の持ち腐れなのである。
またフリーUNIX OSであるFreeBSDでは、筆者が作成したパッチをFreeBSDカーネルソースに適用して再構築すれば、PCM 768kHzアップサンプリング再生とDSD256までのDoP再生を行なうことが出来るようになる。
アプリとしてFreeBSDで動くアプリであるmusicpdに対する拙作のmusicpd用DSDネイティブ対応パッチを使用すれば、このひとつのアプリでDSD256までの楽曲とmp3等のPCM 768kHzアップサンプリング再生のジュークボックスを構築することが出来る。
と言うわけでATOM3 USB Type-Cタイプで折角の性能を発揮するには、現時点ではWindowsではJRiver MediaCenter 31が必須であるが、他にFreeBSDユーザーなど、ハイレゾ音質にこだわる人にとってAudirect ATOM3 USB Type-Cタイプは音も良く安いしオススメである。
筆者はFreeBSDサーバーマシンにAudirect ATOM3 USB Type-Cタイプをアダプタ経由でUSB 2.0ポートに接続して、上記リンクのFreeBSD用パッチを適用して、firefox webブラウザでradikoによるRaNi Music♪ライブ配信を愉しんだりしている。
とてもいい音で満足している。
以下PR。